鍼灸治療後に頭痛が起こる？ 施術後に起こる好転反応の原因と正しい過ごし方

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

鍼灸を安心して受けていただくために

今回は「鍼灸治療後に頭痛が増す？｜ 施術後に起こる好転反応の原因と正しい過ごし方」と題して、鍼灸施術を受けることによって起こる身体の反応について解説します。
初めて鍼灸を受ける方にも少しでも安心していただけるように施術後の体の反応や変化について説明させていただきます。
まず当院で行っている鍼灸治療の特徴を述べたうえで、鍼灸治療後に発生する痛みの変化などを解説していきます。

当院ではトリガーポイントを中心とした鍼灸を行っています

みなさまは、鍼灸についてどんなイメージを持っているでしょうか。
身体にある筋肉のポイントに鍼を打つことで不調を解消させたり、東洋医学の考えで気血の巡りを改善するなどさまざまだと思います。

当院の鍼灸では生活習慣による身体の負担や、精神的ストレスで発生してしまった筋肉のこりを解消し体の不調を改善
する治療を行っています。
蓄積してしまった筋肉のこりは「トリガーポイント」と呼ばれる状態になると痛みやしびれだけでなく、頭痛や不眠、めまい耳鳴りなど自律神経の乱れによる不調も引き起こします。
多くの不調はこのトリガーポイントのこりを放置してしまった結果で起きていると考えています。

当院ではこのトリガーポイントのこりを徹底的に鍼灸でアプローチをしていき身体の改善をはかります。
トリガーポイントのこりに対して適切な部位、鍼の本数、鍼を刺す深さを調節して刺激することにより症状や身体の変化が大きく変化していきます。

治療後に痛みが増す？鍼灸施術後に起きうる身体の反応

ネットで鍼灸の体験談を読んでみると、たまに「鍼の治療後に痛みが増した」「鍼治療後の翌日に痛みや体のだるさに襲われた」と感想を述べている方がおられます。
中には「施術から1週間経ったのに、鍼を刺したところがずっと痛い 」というクレームの声も散見します。

この施術後に起こる痛みには、
・好転反応
・鍼を打ったところの痛み
の2つに分けることができます。

後ほど詳しく解説しますが好転反応は様々な痛みを伴う場合があり、「体が改善されるために起こる反応」であるため決して悪い反応ではありません。
一方、鍼を打ったところに起こる痛みは、「異物（鍼）が体に侵入したあとにその部分を修復しようとする過程で生じるもの」です。

鍼灸による特徴的な反応について

では、具体的にどのような反応が起こるのでしょうか。
当院の鍼灸治療は身体の変化もしっかり起こるため、施術後(特に変化が大きい1～2回目の方)に下記の反応が起こる可能性がございます。

・施術が終わると体が重だるい
・筋肉痛のような感覚が起こる
この反応が起こる可能性あります。

鍼の効果は鍼によって微細に筋肉を傷つけることで高まる修復能力によって起こります。
傷がついたことで身体はその部分を修復するために血流量を増やし免疫反応が起こります。
施術後に眠い、だるいなどの副交感神経の働きも、身体を回復させようとする反応です。

この反応は数時間～１日ほどで解消されていきます。
(身体の状態によっては一時的に増すこともあります)
抜けた時の症状が効果のひとつの指標となります。

内出血のリスクについて

そして、皮膚に鍼を打つ以上、まれではございますが内出血が起こるリスクがあります。
これは毛細血管が脆い（新陳代謝が悪い）ところほど起こりやすい傾向にあります。

細心の注意をもって施術させていただいておりますが、もし内出血がありましたら揉んだり押したりせずに様子をみてください。
およそ1~2週間ほどで自然に消えてきます。

また施術中から施術後は身体の中に通常では起こらない高い免疫反応が起こります。
刺激に敏感な方や体調によっては、反応が強くでてしまう可能性もあります。

しかし、免疫促進や血流改善なども好転反応の一部ですのでご安心ください。
2回目以降、お身体の調子が整ってくるとそういった反応は起こらなくなっていきます。

セロトニンの分泌が高まり頭痛が起こる

インターネット上おける鍼灸の感想を読むと、「鍼灸施術後に頭痛が起きた」と訴える人も少なくないようです。
鍼灸施術後は頭痛に限らず今まで感じていない部位に痛みを感じることがあるため、それは頭痛と感じている可能性があります。

とくに鍼灸施術は身体を極度にリラックスさせる効果があるため、血中にセロトニンが大量に分泌されます。
このセロトニンの分泌によって一時的に頭痛となることがあるといわれています。

また、鍼灸治療で筋肉が緩むことで、患部の不調が変化してもともと凝っていたけど感じていなかった場所が痛みを感じていると考えられております。

上述したように、鍼灸によって筋肉が少し傷ついたことで、好転反応として各種症状が起こります。
傷がついた身体はその部分を修復するために血流量を増やし免疫反応が起こります。
鍼施術後に基本的には直後はぼーっとだるくなり、1〜2日後にスッキリすると言っていただくことが多いです。

施術後に注意すべき点について

鍼灸施術後の過ごし方です。
鍼灸施術は身体に刺激を与えるため、施術後は特定の注意が必要です。
以下のポイントを参考にしてください。

・激しい運動は控える
・施術当日は軽いストレッチやウォーキング程度に留める
・水分をしっかり摂りできるだけゆっくり過ごす。
・飲酒は控えめにする
・ぬるめのお湯にゆっくり浸かる

施術後の反応は人によって異なりますが回数を重ねるごとに身体が整ってくると過剰な反応（好転反応）は起きにくくなってきます。
ご自身の身体の変化を観察しながら、無理せずお過ごしください。

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このように鍼灸施術は、その方の体調や体質によって多少反応がでることがございます。
しかし、その分しっかりとお身体の変化を感じていただくことが可能です。

「マッサージや整体やストレッチなどをしてもすぐに戻ってしまう」という方や、「疲労や痛みのない健康的な体つくりをしたい」という方には当店の鍼灸施術がとてもおすすめです。

なるべく安心してリラックスしていただけるように、施術前にしっかりと説明させていただき、ひとりひとりに合わせた最適な刺激量でケアさせていただきます。
お困りの方はぜひ一度ご相談ください。

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