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このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
首にこりを感じると、つい首を「ポキポキ」と鳴らしてスッキリしたい方はいるのではないでしょうか。
しかし、この首を鳴らす行為は身体にとってあまり良くない影響を及ぼすとされています。
首を鳴らすことのリスクを避けつつ、首周りの不快感や筋肉のこりを緩和できる方法があれば心強いですね。
今回は「首を鳴らすのは危険|首を鳴らすと起こる悪影響とその対処法を解説」と題して、首を鳴らすことで起こる悪影響とその代わりになる首周りの不快感を解消させる方法を解説します。
首を鳴らすのが危険な理由は、第一に「首を鳴らすことで神経を傷つけてしまう」可能性が挙げられます。
頚椎(首にある背骨)は、複数の骨が連なって構成されています。
それぞれの関節は潤滑油の役割を持つ関節液でつながっています。
実はこの関節液中に溜まった気泡が弾けることでポキポキと音が鳴ると考えられています。
ポキポキと弾けると気泡は一時的になくなるため、一度首を鳴らした後はしばらく音が鳴らなくなるのはそのためです。
関節液中の気泡が弾けると、液中の容積が増えてるため首の動きが一時的に良くなる感覚が得られます。
頻繁に首を鳴らすのが癖になってしまう方はこのポキポキと鳴る音と首の動きが良くなることが関係しています。
ただ、首を鳴らす行為は解剖生理学的に首に無理な動きを強いる動作です。
とくに首に関係する神経を傷つける可能性があります。
また日常的に首を鳴らしていると首の関節が緩みすぎてしまう危険性があります。
その結果、緩んだ関節を保護するために周りの靭帯が緊張してしまい、結果的に首全体が固まっていきます。
この状態はムチ打ちと同じであり、日常生活に支障をきたすこともあります。
毎日のように首を鳴らすと、さまざまな症状を引き起こします。
具体的には、どんな症状が起こるのでしょうか。
以下の通りです。
まずは首の痛みが起こりやすくなります。
首をポキポキと鳴らしたあとに首に痛みが生じているならば、首を鳴らすことによる無理な動きが神経にまで悪影響を及ぼしている可能性があります。
この痛みが頻繁に起こると関節の可動域が狭くなってしまい、結果的に首の動きが悪くなることもあるので注意が必要です。
頭痛が起きるケースもあります。
首を鳴らすことで首の筋肉や関節が過緊張し、頭が締め付けられるような痛み(筋緊張型頭痛)が起こります。
それ以外にも後頭部が常に痛いなどの症状が出ることもあるでしょう。
また偏頭痛のようなズキズキとした痛みを引き起こされることもあり、不快な症状が長く続くことも考えられます。
首周りの神経を傷つけてしまうと、脊髄症状や神経根症状と呼ばれる神経症状も引き起こします。
主に首から手指にかけて放散するような痛みが出たり、上肢の筋力低下が起きたりするケースもあります。
首を鳴らすことで起こるめまいは椎骨(ついこつ)動脈症状と呼ばれる症状のひとつと考えられます。
めまいのほかに、ふらつきや目の前が暗くなる、ものが二重に見えるなどの症状が出ることもあります。
ひどい場合には失神してしまうこともあり、ときには命にかかわる事態に発展することもある症状です。
首を鳴らすことで起こる症状を放置していると、大きな病気につながる危険性もあります。
ここでは、医療機関を受診すべき病気についてまとめました。
首を鳴らすのが癖になると、脳卒中や脳梗塞を引き起こす可能性が高まります。
首の骨(頸椎)には椎骨動脈と呼ばれる太い血管が走行しています。
首を鳴らすと物理的な刺激として椎骨動脈の血管に悪影響を及ぼし血栓を引き起こすことがあります。
この血栓がはがれて血流に乗り、脳の血管に詰まって脳梗塞や脳卒中を引き起こすおそれがあります。
首を鳴らすことは1トン近くの衝撃を受けることと同等のものと考えられています。
これは想像以上に体へ負担をかける行為です。
椎骨動脈は簡単に傷がついてしまうので、首の鳴らしすぎは避けましょう。
首の鳴らしすぎにより、変形性頸椎症(へんけいせいけいついしょう)になってしまう可能性もあります。
首を鳴らした衝撃に骨が耐えようとすることで椎間が狭まり、骨が肥厚して骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲのような形に変化します。
この骨棘は周りの脊髄や神経根を圧迫するようになり、血流障害が生じさせ神経症状を引き起こします。
主な症状には、
・首から手指にかけて放散する痛み
・手指のしびれ
・上肢の筋力低下
などが挙げられます。
加齢によって生じる病気でもありますが、無理な首の動きが変形性頸椎症を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
不快な症状や病気を引き起こさないためにも、首を鳴らす動作は避けるべきです。
たとえ音が鳴らなくても、無理な方向へ首を急に動かさないようにすることが重要です。
日頃の意識としてはこのふたつが重要ですが、さらに次の4つのポイントを実践することで首を鳴らすことを予防できます。
首のこりを感じて首を鳴らしたくなったら、首周りの筋肉を温めほぐしてあげるようにしましょう。
手軽にできるのがホットタオルを使う温熱療法です。
軽く濡らしたタオルを電子レンジで1分ほど温め、首から肩に温めたタオルをかけて筋肉をほぐしていきます。
タオルは時間が経つと冷めてしまいます。
そのため長時間乗せたままにするとかえって体が冷えてしまうので注意しましょう。
ドラッグストアなどで市販されている、体を温めるグッズを使うのもおすすめです。
ジェル状の保温用のネックウォーマーなどが役に立ちます。
首を鳴らしたくなったら、代わりに肩甲骨のストレッチをしてみましょう。
おすすめのストレッチは以下の通りです。
【肩甲骨のストレッチ】
①わきの下の痛い所を反対側の手でつかみます。
②そのまま肩甲骨を後ろにぐるぐると回します。
※肩に手を乗せた状態で10回程度肩甲骨を回すのも効果的です。
実は首のストレッチも首コリの解消に期待ができます。
特に、首の横にある斜角筋をストレッチすると効果敵です。
【斜角筋ストレッチ】
①右手を左側頭部に添える
②右手で頭を倒し、左側の首筋を伸ばす
③息を吸いながらゆっくりと戻す
④反対側も行う
手の重みだけで行うように意識し、余計な力を入れないようにするのがポイントです。
首の後ろを重点的にストレッチすると、頸椎に圧をかけて動きを改善する効果を期待できます。
【斜角筋ストレッチ②】
①両手指をうなじより上、首の中央から左右1cmほどの部分に置く
②指で圧をかけながら、ゆっくりと上を向く
③3〜5回繰り返す
④指の位置を上下にスライドさせ、同じ動作を繰り返す
上を向くとき、真上を向くまで首をそらさないよう気を付けてください。
日頃の姿勢にも気を配ることが予防には重要です。
とくにスマートフォンやパソコンを見る機会が多い方は、画面をのぞき込むような形で首が前に傾きがちです。
長時間にわたってこの首の前屈姿勢をとらないように心がけましょう。
少なくとも、30~60分に一回のペースで5分間程度の休憩を挟むのが大切です。
また席を立って窓の外の景色など、できるだけ遠くを眺めることを意識しましょう。
これを行うことで目がしっかり休ませることができます。
余裕があれば、休憩時間中に肩甲骨を動かすストレッチをするのもストレス解消の一つです。
肩を上下させる、バンザイをするなどの簡単な動きでも構いません。
筋肉は普通に暮らしているだけでも凝り固まるので、常にほぐす意識をもつことが大切です。
今回は首を鳴らしてしまう首こりについて解説いたしました。
首こりは単なるマッサージなどでは根本的な改善は難しい症状です。
根本的な改善を行うためには首こりが起きている原因がどこにあるのかを正確に把握し的確にアプローチすることが重要です。
当院では神経解放テクニックという鍼灸治療と整体療法を組み合わせた独自の治療法で改善をはかっています。
この神経解放テクニックは改善だけでなく予防にもつながるため、首こりの再発予防にも効果があります。
ぜひ、首こりでお悩みの方は当院の治療を受けてみてはいかがでしょうか。